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富山県小矢部市 真宗大谷派 称名寺のブログ

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お寺の旅行 ~2019年 秋の京都 東本願寺参拝~

11月も下旬になり、冷え込むようになりました。
みなさん、お変わりないですか?

先月、お寺に縁のある方々と一緒に、京都のご本山、真宗本廟 東本願寺にお参りしました。

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親鸞さまの御影像が安直されている御影堂。
世界最大級の木造建築です。
明治時代に再建されていますが、当時の人々の技術と熱意には驚くばかりです。

東本願寺では、一日に三組まで団体参拝の案内を受け付けています。前もって参拝者勤行を申し込んであったので、到着してすぐに、お勤めをすることができました。親鸞さまの前に座って、声を出すと、今ここに、みんなと一緒にいるんだなぁと実感して、落ち着いた気持ちになります。

お勤めの後は、参拝接待所にて法話を聞きます。本堂から参拝接待所まで続く長い渡り廊下には、いくつもの法語が掲示してありました。

まず初めに目に飛び込んできたのは…

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続いて、

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自分のことを自分が受け入れられない、辛いことが重なると、そうなってしまうこともありますね。自分の性格、能力などが受け入れられない、置かれた環境が受け入れられない、いろんな場合があると思いますが、すべてをもってこの私だということが引き受けられないと、人生が空しく過ぎていくことになります。これほど悲しいことはありません。自分自身との出会いは、誰もが心の底から求めていることだと、仏さまはよくよくわかっていて、我々を救おうと願っておられると聞いています。

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一緒に旅をすることになったみなさんとも、よくよくのご縁なのだと、あらためて受けとめながら歩みを進めていきました。

法話の後は、奥の書院を案内していただき、御影堂門に上がりました。京都の三大大門の一つに数えられているほどの大きな山門ですので、階段の数もとても多いのですが、みなさんよく頑張って門に上りました!

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下から写真を撮っていたら、気づいた人達が手を振ってくれましたよ~!見えるかな?
人がとっても小さく見えるくらい、大きな大きな山門です!

横から撮った一枚。
御影堂門は修復を終えたばかりなので、屋根も飾りの金物も美しいです。

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翌日は滋賀県野洲市にある、木部派本山の錦織寺さまへ。浄土真宗には十派あり、大谷派も木部派もその一つです。
錦織寺さまは、親鸞さまが滞在され、大切なご書物『教行信証』六巻のうちの二巻を書き上げられたそうです。錦織寺さまは琵琶湖の側にあり、湖の向こうに比叡山を眺めることができます。親鸞さまはどんな思いで、この地に立たれたのでしょうか…
親鸞さまの立たれた場所に立つと、親鸞さまが確かにこの世にいらして、後の世の人々に念仏の教えを残したいと願われたことが、本当のこととして身に沁みてくるように感じます。

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錦織寺さまを後にして向かった先は近江八幡の古い町並み。水郷が張り巡らされた碁盤の目のような美しい町です。ロープウェイで八幡山に上り、琵琶湖を眺めました。山並みの左の方が比叡山になります。写真には映っていませんが、好天に恵まれたおかげで伊吹山も見えました。

一泊二日の本山参り、みなさんと楽しく和やかに旅をすることができました。この旅をご縁に、ますます仏法とのご縁が結ばれていきますように。