称名寺へようこそ

富山県小矢部市 真宗大谷派 称名寺のブログ

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10月28日は親鸞講のほんこさまです

10月28日は親鸞講のほんこさま(報恩講)です。
朝は9時半、午後は1時半からお勤めをします。
法話は小松の上杉豊明先生です。

明日の昼食のため、午後からお斎作りをしました。
今年のメニューは…

だいこんとにんじんのおすわい(なます)
柿の白和え
かぼちゃの煮物
いとこ煮

になりました。

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おすわいを作るときには、千切りの大根に塩をふり水気を絞るのですが、野菜くずを受けるストッキングのようなネット(新品)に入れると、絞りやすく作業が楽になることを今日教わりました。しっかり絞れたので、味もよく染みそうです。

報恩講のお斎は精進料理なのでしょうが、明日はかぼちゃの煮物にお肉もお魚も(身欠きニシン)入ります。完璧なお精進にしようかどうか迷ったのですが、最近は一人暮らしの方も増え、たんぱく質などが不足しやすいと聞いたので、思いきって一品栄養たっぷりなものに決めました。かぼちゃ、にんじん、いんげんにお肉、身欠きニシンや鰹節を一緒に煮込んで出汁をとり、一緒に食べちゃいます。切り干し大根や刻みアーモンドも入れて煮込むと、栄養たっぷり、ほっこりふっくらとした味わいになります。

ただ、これ、今まで家庭料理の分量しか作っていないので、何十人分の煮物の味付けはどうなることか…明日は心を込めて作るのみです。

さて、報恩講と言えば、今月の初めに大阪の壽光寺さまの報恩講にお参りいたました。こちらのお寺では30分ずつの高座説教があり、午前午後と合わせて6人のお坊さんが法話をされました。お西のお坊さんもお東のお坊さんもいらして、その中に称名寺の副住職も呼んでいただいたのでした。f:id:syoumyouji:20191027201926j:plain

この前の日は副住職の里の父の一周忌のために帰省していたので、大阪は帰り道の途中ということもあり、壽光寺さまの報恩講に私も一緒にお参りすることができたのです。

壽光寺さまではお参りされる方のお念仏の声の大きさにびっくり!ナムアミダブツの声が本堂いっぱいに響いていました。たくさんのお坊さんのお話を聞けることもすごいですし、お昼からは雅楽と電子ピアノの演奏で音楽法要も勤まったので、お勤め本をお借りして、一緒に楽しく歌ってきました。

報恩講は午後3時半頃に終わったのですが、そのあとお隣の会館でスペシャルライブがあり…
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お東のお坊さん、鈴木君代さんと天白真央さんの歌も聴けました!お二人のステージに会場の皆さんすっかり魅了され、約束の1時間はあっと言う間に経ちました。

すてきな曲はたくさんありますが、中でも『大丈夫』という歌のメロディも歌詞も心に染みました。


「 大丈夫どんなに辛くとも
大丈夫安心して歩いていける」

「花びらは散っても 花は死なない」


「花びらは散っても 花は死なない」これは金子大栄先生の残された言葉ですが、直前に副住職の父の法要があったこともあり、特にこのフレーズをライブの後に何度も思い出しました。

法要には家族、親族が集まります。一人一人の中にお父さんとの思い出があり、一緒に生きた、そのことで皆深いところでつながっています。その中で、私は一緒に過ごした時間が一番短いのですが、お父さんの笑顔とともに、交わした会話の数々をよく思い出します。姿形はこの世からなくなってしまっても、お父さんの笑顔は心の中にいつまでもあり続けることでしょう。「花は散らない」とは、心の中にいつまでも残るなき人の面影、優しく咲く笑顔の花、静かに佇む後ろ姿のように感じます。