称名寺へようこそ
ブログ訪問ありがとうございます!
日本列島の上空に強い寒気が流れ込み、全国的に寒さが厳しく大雪の警戒が出ている所もありますね。そちらは大丈夫ですか?
こちらは気温は低いものの雪は心配したほどでもなく、おかげさまで日常を滞りなく過ごしております。
さて、今日は「棟方志功の思い出」というタイトルですが、これはお寺の近所に住むAさんの「棟方志功の思い出」のお話です。
数日前のこと、Aさんとお話ししているうちにAさんのお父さんである宗教家の吉田龍象さんと棟方志功が親しく交流していたというお話を聞かせてもらいました。
戦時中、棟方志功は富山県の福光という町に疎開していました。その頃Aさんのお父さんも福光町に住み、自宅を白道舎と名付けて仏法聴聞の学び舎として若い人々に開放していたそうです。
この白道舎を棟方志功が訪ねてくることがあり、近くのお寺にお参りしようとAさんの手を取りお参りに出掛けたそうです。棟方志功に手を引かれ、お父さんと3人でお寺までの道のりを歩いたAさんは、今でも棟方志功の手の温もりを覚えているそうです。
昭和24年のお正月のこと、白道舎を訪ねた棟方志功は曽我量深先生の書かれた「宿業者是本能則感應道交」の短冊に出会い、白道舎の襖いっぱいにこの言葉を書きつけました。
仏教を尊ぶ心で結ばれた棟方志功とAさんのお父さんの友情の結晶とも言えるこの襖の書、表には「四菩薩図」が描かれていて、今は寄贈先の福光美術館で大切に保管されています。
福光美術館には棟方志功の作品が数多く収蔵されていて、美術館から車で10分ほど走ると疎開先の住居なども見学することができます。
コロナが収束し、安心して旅行ができるようになったら、棟方志功が「富山では大きないただきものを致しました。それは『南無阿彌陀仏』でありました」と言った福光の町を訪ねてみてくださいね。
なむあみだぶつ
今年はこれでブログ納め
寒いので体をあたためて年を越してくださいね。
またお会いしましょう!
【お知らせ】
新春1月2日(日)18:00~
日本テレビ『世界の果てまで行ってQ!』
「宮川大輔のニッポンの祭り道中in富山県」で、
城端別院の盤持大会が紹介されます!
俵を担いで力比べをし、東西の横綱を決めるこの大会、実は以前に称名寺の副住職も参加しました。(一度きりですが…)
よかったらご覧ください。