庭のさるすべりの木に白い花が咲いています。
昨夜は中秋名月、一夜明けて今朝は秋晴れの美しい日を迎えました。洗濯物を干していると、鳥の囀り、虫の声、蜜蜂の羽音、遠くから金属のぶつかり合う音も聞こえてきて、この世界は様々な音にあふれていることをあらためて感じました。
さて、10月になり今年もあと3ヶ月になりましたね。おこもりをしているうちに、あっという間に月日が経ったようでもあり、生活が変わり、仕事や人との付き合いが変わり、自分の生き方を見つめ直すような深まりのあった日々でもあり、2020年は自分の心の中にある時計が、いつもと違う時の刻み方をしたように思います。
例年ですとこの季節、北陸のお寺は親鸞聖人のご命日『報恩講』をお迎えする準備で賑やかになるのですが、今年は感染症予防のために内々でお勤めするという声が方々から届いています。また、感染予防に心を配りながら報恩講をされるお寺もある中で、11月下旬にお迎えする称名寺の報恩講は、感染症の流行状況を見ながら役員の方々と相談することになりそうです。
10月28日の親鸞講の報恩講は、3月以来延期となっている総会と兼ねることになり、役員、支部長の方々と短時間でお勤めすることになりました。会員の皆様には、報恩講と総会は世話方のみで規模を縮小して行うことをお知らせし、それと合わせて今年度の会計報告をお送りしております。
お参りやお使いなど出掛けた先々で「お寺(のお座が)なくてさみしいわ」「お参りしたい」「みんなに会いたい」「報恩講してほしい」という声を聞いていたので、いつものように法座を開けないことに言葉もないのですが、コロナが終息した時には、みなさんにお参りしていただいて法話を聞けるようにお寺を開きますので、それまで無事に元気でいてくださいね。