仏さまにお供えされている花を見ながら、この菊の花のつぼみもいつか開くと信じて、花の立て替えや水の入れ換えをしている、とおっしゃった先生のことを思い出しました。
自分の知らないところで、花のつぼみを見守るようにいつか開くと信じて見守ってくれている人がいる、世界がある、そう思うと心があたたかくなります。
またある先生はお釈迦さまの教えをより身近に感じられるように、『スッタニパータ』という古い経典の言葉を紹介してくださいました。
「一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ」
苦しみを抱えながら生きているすべてのものに、幸福と安らぎを得られるようにと願いをこめられた、お釈迦さまのぬくもりが感じられます。