称名寺へようこそ。
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2021年2月22日は、
聖徳太子の1400回目のご命日になります。
そこで今朝は、東本願寺出版の冊子
『親鸞聖人と聖徳太子』を読みました。
我必ず聖に非ず。
彼必ず愚かに非ず。
共に是れ凡夫(ただひと)ならくのみ。
仏教による国づくりをなさった聖徳太子。
いつでも私が正しいわけでもない。
いつでも相手が間違っているわけでもない。
お互いに自分の考えに執着している者同士、賢いことを言うこともあれば、愚かなことを言うこともある。
自分を知り、相手と補い合いながら生きていくことが大切ですよと、聖徳太子は仰っているようです。
親鸞聖人はお若い頃から度々、聖徳太子の夢をご覧になって、夢のお告げに背中を押されるように仏道を歩まれました。80歳を過ぎてからもなお、聖徳太子を讃える和讃を200首以上作っておられます。
現代では80歳を超える人は珍しくはありませんが、今から800年ほど前の時代の80代ですからね…私の子供の頃、80歳に近い曾祖母に会いましたが、まるで仙人のようでした。親鸞聖人の並外れた思考力、精神力、体力、本当にすごいです。
救世観音大菩薩
聖徳皇と示現して
多々のごとくすてずして
阿摩のごとくにそいたもう
この世の一切衆生を救ってくださる救世観音大菩薩、聖徳太子となってこの世に現れて、父のよう見捨てずに、母のように寄り添ってくださいます…親鸞聖人は聖徳太子をお父さん、お母さんのように私を支えてくれる存在として受けとめておられました。
聖徳皇のおあわれみに
護持養育たえずして
如来二種の回向に
すすめいれしめおわします
この和讃が最後に紹介されていました。
「如来二種の回向」とは、阿弥陀如来の本願のおはたらきのこと。親鸞聖人にとって、阿弥陀如来の本願のはたらきを教えてくださった方は法然上人です。
お父さん、お母さんのように育ててくださった聖徳皇(太子)のおかげで、人生を決定するような先生、法然上人との出会いがありました。
親鸞聖人は聖徳太子のことを、念仏の道に導いてくださった方として、生涯大切に思っておられたようです。
今日は聖徳太子の1400回目のご命日。
親鸞聖人にとって、聖徳太子とはどのような存在なのかを尋ねてみました。
なんまんだぶつ
またお会いしましょう。