称名寺へようこそ

富山県小矢部市 真宗大谷派 称名寺のブログ

♦称名寺行事日程 ♦法座の日程(親鸞講) ♦称名寺での催し物 ♦副住職のつぶやき ♦坊守の部屋 ♦称名寺への行き方

花まつり


称名寺へようこそ

ブログ訪問ありがとうございます。

 

こちらは春爛漫、桜の花が満開を迎えています。水仙タンポポも咲いて、美しい春を迎えています。

 

先日富山の方へ行くことがあり、富山別院にお参りしてきました。本堂の前には花御堂が設えてあり、誕生仏に甘茶をかけて、お釈迦さまの誕生をお祝いしました。


f:id:syoumyouji:20220408211308j:image

今日4月8日はお釈迦さまの生まれた日と言われていて、誕生についてこのような伝説があります。

 

今から約2500年にインドでお生まれになったお釈迦さまは、生まれてすぐに立ち上がり、七歩歩まれ、右手を天に、左手を地に向けて「天上天下唯我独尊」と叫ばれたと言います。それは、一人ひとりの存在は、この世において比べるものがないほど尊く、他の誰にも代えることができない大切な存在なのだということを意味しています。

 

世界中の存在が待っていた「一つ一つのいのちは尊い存在である」というお言葉、お釈迦さまの誕生を祝うように天地が激しく揺れて世界は輝き、空からは甘露(甘くて清らかな雨)が降り注ぎました。

 

お釈迦さまの生まれた時、誕生の地ルンビニーの花園には、美しい花々が咲いていました。このようなことから、花御堂に花を飾り、天地を指差して立つ誕生仏を安置し、甘露の雨に見立てた甘茶をかけてお釈迦さまの誕生をお祝いするのです。

 

どこかのお寺で花御堂を見かけたら、ぜひ誕生仏に甘茶を注いで手を合わせ、お釈迦さまがこの世に生まれたことを、そして自分がこの世に生まれたことも一緒にお祝いしてくださいね。

 

さて、富山別院にお参りしてから、少し足を伸ばしてお城の桜を見てきました。お城を囲むように流れる松川沿いの桜も満開を迎えていました。


f:id:syoumyouji:20220409081254j:image

地元紙には松川の満開の桜の写真と共に、ロシア・シベリア出身で14年前から富山市に住む男性の言葉が載っていました。

 

「休みをとって花見に来た。シベリアには桜がないので、この光景は何度見ても素晴らしい」

 

美しい花に感動する心、花のいのちの儚さを感じ取る心は、国を超えて遠く通じる心なのだと、そっと心に届く言葉でした。


f:id:syoumyouji:20220408214402j:image