称名寺へようこそ

富山県小矢部市 真宗大谷派 称名寺のブログ

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愛しているよ

称名寺へようこそ

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こちら8月末のチーコです。以前にもブログに書きましたが、暑さでバテてるのかと思っていたら、このあとの健康診断で腎機能の低下が分かり、なぜ早く気がついてあげられなかったのかと後悔したことがありました。忙しいからとか、自分も暑くてしんどいからとチーコのお世話を後回しにしていたので、申し訳なさと自分を責める気持ちにでいっぱいになったのです。

 

しかし、いつまでもクヨクヨとはしていられないので、現状を受けとめ、お医者さんのすすめるフードに変えて、いつでもたっぷりと水が飲めるようにし、甘えて来たときにはちゃんと受け入れてあげるように心がけたら、とたんに瞳キラキラ元気になって、毛並みのツヤも戻ったチーコなのでした。いのちのお世話をする=愛情をかけると、生きる力が蘇ってくることを実感しました。

 

さて、今日のブログのタイトルは「愛しているよ」なのですが、これはあるお母さんの子育てのお話です。

 

先日ご法事がありお参りをさせていただきました。読経から法話の後に「覚えていますか?あれがあの子どもです」と話しかけてくださった方がありました。記憶の糸を辿っていると、そのお子さんがまだ小学校の低学年の頃にもそのお宅でご法事があり、その時に「私は夜になると眠っている子どもの側に行って耳元で『お母さんはあなたのこと大好きだよ。愛してるよ』って言うんです」とおっしゃっていたことを思い出しました。お母さんの指差す方をみると、親戚の方々に挨拶に回っている青年の姿がありました。あぁ立派な大人になって、お母さんも嬉しいだろうなぁと思いました。お母さんは「今でも同じ気持ちです」とおっしゃっていて、母親の愛情の深さというものを感じました。

 

さて、愛してくれるお母さんのいるあなたはしあわせです。でももし、愛情をかけてくれるお母さんが側にいない人は、みんなの親になると名のりを上げてくださった阿弥陀さまのことを思い出してください。「なむあみだぶつ」は阿弥陀さまがまだご修行時代に考えてくださった「愛しているよ」「あなたは私の大切な存在」「私のことを思い出して」「私の名前を呼んで」という呼び声だと覚えていてほしいのです。

 

そして、そのことを思い出したときには「なむあみだぶつ」とお返事してみてください。

 

あなたは一人ではありませんよ。

 

なむあみだぶつ

なむあみだぶつ

またお会いしましょう